代表挨拶

メッセージ

代表取締役 櫻井 洋介

現代の企業経営において、ESG(環境・社会・ガバナンス)課題の重要性は日本でも広く認知されつつあります。しかし、気候変動や生物多様性といった環境分野に比べ、人権や労働の社会課題への企業の取り組みは、依然として十分とは言えないのが現状です。

その背景には様々な要因があると考えられますが、大きな理由の1つに「人」を対象とするがゆえの対応の難しさがあるのではないでしょうか。国や地域ごとの文化・慣習による人権概念の差異、人権同士の衝突、多様な労働者の異なるニーズ。こうした複雑な現実に直面しながら、企業は最適なアプローチを模索することが求められています。人的・経済的なコストを負担しつつ、様々なステークホルダーのニーズに向き合っていくことは、決して容易なことではありません。

人権や労働に関する課題には、「正解のない問い」が数多く存在します。法令や国際基準は重要な出発点ではありますが、それだけでは現場で直面するリアルな課題には十分に対応できません。「人」との対話を通じて、状況に応じた最善策を丁寧に模索していくその積み重ねこそが、「責任ある企業行動」の実践であると、当社は考えています。

理論と実務の橋渡し役として、現場の声に真摯に耳を傾け、具体的で実効性のあるアクションを企業とともに形にしていく。これが、当社が目指す支援のあり方です。

代表取締役 櫻井 洋介

代表プロフィール

大学卒業後、損害保険会社での勤務を経て、英国ロースクールへ留学。国際開発コンサルティング会社や独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)での勤務の後、サステナビリティコンサルタントとしてのキャリアをスタートする。監査法人のアドバイザリー部門や大手金融グループのシンクタンク系コンサルティングファームにおいて、「ビジネスと人権」を専門とするサステナビリティコンサルタントとして勤務した後、2025年にワーカーズライツコンサルティング株式会社を設立。

これまでに多くの企業のサステナビリティ施策や情報開示を支援した実績を有しているほか、サステナビリティや「ビジネスと人権」等に関する官公庁からの受託事業や調査業務等も担当。「ビジネスと人権に関する行動計画」について、策定の段階から事務局として関与した経験を有している。
法政大学の人間環境学部(Faculty of Sustainability Studies)で専任教員(准教授)としても勤務しており、「ビジネスと人権」や「労働CSR」の分野における、日本でも数少ない研究者の一人として、研究・教育活動に従事している。

早稲田大学法学部卒業。英国エセックス大学ロースクール国際人権法専攻修了。一橋大学国際企業戦略研究科経営法務専攻博士後期課程修了。国際人権法修士、博士(経営法)。主な著書として、『人権尊重の経営 SDGs時代の新たなリスクへの対応』(日本経済新聞出版、2022年)がある。

社会保険労務士試験合格(※)。RBA、SA8000監査人研修修了。健康経営エキスパートアドバイザー、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種(マスターコース)合格。

※社会保険労務士試験に合格後、「その他登録」として社会保険労務士会に登録。

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